“鬼怒川”といえば、草津や別府・熱海などと並ぶ人気の温泉街として有名だが、それは表向きの顔。ここには半端じゃない数の廃墟になった温泉ホテル群があるのだ。
一体なぜ廃墟になってしまい、解体もされずに残り続けているのだろうか。
鬼怒川の温泉ホテル達が廃墟になってしまった理由

廃墟と化した温泉の外観(WorshipBlues)
鬼怒川はご存知の通り栃木県の日光市にある巨大温泉街のひとつだ。今も盛んに人が訪れる人気の温泉スポットなので、魅力的なホテル施設が多く存在している。
だが、全てのホテルが生き残れるわけではなかった。
バブル崩壊で全国の温泉街が経営不振に

草で覆われた鬼怒川の橋(WorshipBlues)
それまで人気の旅行先だった全国の温泉街は、バブルが崩壊すると団体客が劇的に減ってしまったのだ。遊園地やゲームセンターなどの娯楽施設の多様化、海外旅行の人気により益々運営が厳しくなっていく。
鬼怒川に構えた温泉ホテル達も例外ではなく、高度経済成長期が終わると次々に閉館する施設が出始めたという。
有名な温泉ホテルの内部

温泉ホテルの内部(WorshipBlues)
廃墟になってしまった温泉ホテル群には、閉館した鬼怒川第一ホテルやきぬ川館本店(通称:かっぱ風呂ホテル)などがあるが、驚くべきことにこの写真一帯の建物が全て廃墟になっているという。

温泉ホテルの廃墟群(WorshipBlues)
中でも通称・カッパ風呂ホテルの内部は心霊ビデオに使われる感が半端じゃない。

きぬ川本館店(WorshipBlues)


ホテルの内部には、カッパがあしらわれており、当時使われていた装飾品やゲーム機などがそのまま残されている。

カッパ風呂ホテルの内部(Tomboy Urbex)

シカの装飾品

残されたゲーム機

汚れた階段

カッパ風呂ホテルの外観



解体はされないのか
廃墟の建物はそれぞれ私有地として残っているため、廃墟めぐりのためでも許可なく入ると違法になる。
解体の目処は不明だが、売却先や事業計画の確立・解体費用の問題から動けずにいるという。
また一部の建物では、地主が行方不明で行政が動けずにいるという噂だ。鬼怒川の温泉街は、今でも年間200万人以上の観光客が訪れるというが、これだけ廃墟が多いと観光地全体としてもイメージが悪いだろう。(1993年のピーク時は年間341万人)
鬼怒川には廃墟のテーマパークもある
鬼怒川で廃墟になってしまったのは、何も温泉街だけじゃない。あの不気味な人形が残り続ける廃墟遊園地“ウェスタン村”も同じ地域にあるのだ。
当然のことですが、個人志向の高まりで、社員旅行がしにくくなったのはとても大きいんです。温泉街では、団体旅行の激減は死活問題です。
すごい
こうした巨大ホテルは家族単位は相手にしてくれなかった。着いても知らん顔職員は総出でバスに走ってしまって。それに海外の方が安く行けたし。親切だった
カッパ風呂のホテル、子供の頃に泊まりました。
確か大浴場の天井にかっぱの絵があったように覚えています。
あのプールで泳いだなー。