この見るからにヤバそうな川の名前は「チタルム川」。インドネシアに今も実在し「世界で最も汚染された川」の一つと呼ばれている。
驚くべきことに川の周りには約500万人もの人々が住み、住人達はこの川を水分の供給源として利用しているという。それにしても一体なぜこんなに汚れてしまったのだろうか?
500万人もの健康を脅かす汚染川の原因
チタルム川があるのはインドネシアの西ジャワ州。政府関係者や水質の専門家によると、この水が川岸に暮らしている500万人もの人々の健康を脅かしているという。
それもそのはず。この汚さである!!ゴミで水辺すら見えない状況。600万トンもの人間による廃棄物が投下されながら、下水処理をしていない不衛生な水を使うことで毎年5万人もの死者を出している。チタルム川は、インドネシアの都市バンドンの南部から北側に流れ、カラワン(西ジャワ州)に流れていく。その長さは225㎞ほどで西ジャワ州で最大の長さを誇っている。
川の名前は2つの単語から命名され、インドネシアの現地語であるスンダ語で水を表す「CI(チ)」と紫色の植物「タルム」が合わさっているという。
川岸には数百もの工場があり生活排除に加えて産業排水が汚染レベルをさらに悪化させている。
現在チタルム川は、この川を綺麗にしようというアジア開発銀行のプロジェクト(約400億円投資)によって清浄化が進められ、地元当局も政府に排水規制をかけるなどの運動が広がりを見せているという。
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