雷はどれくらいの確率で当たるものなのか。打たれた人はどうなってしまうのか…。そんなことを考えたことはないだろうか?
米国の統計によると、人間が1年の内に雷へ当たる確率は約30万分の1(※1)。また、日本統計によるデータでは、生涯の内に人が落雷に遭う確率は1000万分の1(※2)と考えられている…。これはジャンボ宝くじの1等に当選する確率とほぼ同じだ。
では、打たれた人の体は一体どうなってしまうのだろうか?
死亡率は、世界で見ると10〜30%
雷に打たれた時の死亡率は、世界で見ると10〜30%と意外と低い結果が出ているが、日本は70%と著しく高い。もちろん、これにはしっかりと原因があると考えられている。
日本の事故は、そのほとんどが屋外。木の下で雨宿りをしたりすると、雷が木を伝ってきてしまう。これを直接受けてしまうのだ(日本大気電気学会)。
生存した人はどうなるのか?
雷に打たれた人、つまり体の中に強い電力が流れた人は「リヒテンベルク図形」と呼ばれる放電の跡が残る。これは雷が皮膚の中にある毛細血管を表皮に押し出した結果だという。
もちろんこれだけではない。生存者の約80%が長期的な傷害を残すことになる。
体に残る放電のダメージ
雷が降り注ぐと、周囲の温度が太陽よりも5倍熱い27,760度まで加熱される。最大で10億ボルトの電力を持つとされるのだ。想像するだけでも恐ろしい数字だが、これが体に当たると何が起きるのか?
人が雷に当たると心臓・肺・神経系を動かしている小さな電気信号達が止められてしまう。すると、心停止・心臓発作・脳傷害。脊髄損傷に記憶喪失などが起こる。さらに目の網膜を損傷することで白内障やレンズの曇りを引き起こすこともある。
男性は性交が困難になることもあり、性欲を減少させる可能性があるという(LightningStrike)。また、火傷の深さは最大の「III度熱傷」に到り、肌の汗や水分を急速に蒸発させる。また、時には周囲の蒸気が爆発することで、服や靴を吹き飛ばし裸にしてしまうこともあるという。
落雷を防ぐにはどうすれば良いのか?
専門家によると、まずは
- 雷注意報が出ているときは屋外に出ないこと。
- 絶対に木に近づかないこと。
- 冷たい風・黒雲・雷の音を感じたらすぐに屋内に逃げること。
この3つが基本とのこと(気象庁|リーフレット「急な大雨・雷・竜巻から身を守ろう!」)。
なんかすごくこわいよね!
ぜんぜんきにしていなかったけど