北極や南極など、極地の氷河が溶けたら起こる10の事象

南極

北極や南極にある氷が溶けたら…この世界はどうなるのか?考えたことはあるだろうか。

これらの氷はすでに急速な勢いで溶け始めている。1979年から2006年まで、グリーンランドの氷床は融解率が30%も増加。世界中で異常な天候による被害も増えているのだ…。

科学者の中には極地の氷が溶けるまでは5,000年程かかると言う人もいる。だが、もうすぐ。それも2030年までに溶け始めるだろうと推測する科学者もいる。いずれにせよ、いつかは溶ける可能性が高いのだ。

ここでは、北極や南極など極地にある氷が溶けた時の世界を見ていこう。

10.氷が溶けると、海の水位は上がる

ラシュモア山氷が溶ければ海の水位は上がる。もちろん海岸でよく見る一般的な満潮や干潮によるものではない。

海の水位が約66m上がったと考えよう(実際の予想値)。かの有名なラシュモア山(上画像)の高さは約140mだが、4人の大統領の「鼻」の当たりまで海水に浸かることになる。

もし海岸地域に住んでいれば鼻が浸かるどころでは済まない。海底に沈んでしまうのだ。

9.異常気象が続く

異常気象氷が無くなるほど温暖化が進むと、天気はかなり荒れるだろう。

地球上の多くの種族を絶滅させた主な原因の1つと考えられているのがこの異常気象。現代人は、電気やレトルト食品・医薬品など様々なアイテムがあるのでまだマシだが、犠牲者が出ることに違いはない。

8.移住せざるを得ない状況に

北極圏北極圏だけでも、そこにはグリーンランド・アラスカ・シベリアなど多くの人々が暮らしている。氷が溶け始めたら、彼らはすぐに移住しなければならない。その数は400万人以上。もちろん南極も例外ではない。

7.海の生態圏は予測不可能になる

海洋の生態氷が溶けることで今いる魚や哺乳類の数は70%増加するだろう。地上で育った藻を海の中のプランクトン達が食べることで成長するという訳だ。

なお、北極圏ではすでに魚の増加が確認されている。魚が増えることは大いに喜ばしいことだが、逆に絶滅が危惧される動物もいる。

6.シロクマやセイウチが危うい…

北極の白熊アザラシやセイウチなどの哺乳類だ。彼らは住処を失い餓死してしまう。アメリカの魚類生物局は、2018年にシロクマを絶滅危惧種と認定している。

5.氷の維持・再生は、ほとんどの国が「やりたくない」と思っている

氷塊氷がなくなるなら、もっとそれを作ればいいんじゃ?」と思いつく人がいるかもしれない。

科学者らは既に取り組んでいるが、現時点で成功していない。氷の温度を上げないためには二酸化炭素を減らす必要がある。これには広い森林を育てたり、科学技術で空気中の二酸化炭素を吸い取らなければならないだろう。つまりお金がかかるのだ。

できれば自国予算でやりたくない、という思いが大きな壁となっている。

4.街が沈み始める

上海氷が徐々に溶け始めることで消えていく国や街が出てくる。もちろん日本も例外ではない。今見えている綺麗な景色は、もう見られなくなるかもしれない。

3.アマゾン川は氾濫寸前に

アマゾン川広大なことで知られるアマゾン川だが、世界中から新しい水が流れ込んでくれば、ほぼ間違いなく氾濫するだろう。そうすれば海の領域が増え、ブラジルは多くの国土領域を失うことになる。

2.砂漠はさらに広がる

砂漠気候が変化すれば、地形も変わってくる。今、地球全体で砂漠が進み、オーストラリアの国土のほとんどは砂漠と化している。

氷が溶けるということは、温度が上がり乾燥も進んでいるということだ。アフリカの南東部は100%が砂漠になると予想されている。

1.これは北極や南極だけが懸念すべきことではない

洪水世界の人々の75%以上は、海上から約90m以上のところに住んでいる。これに対し極地の氷が溶けると海の水位は60m以上上昇すると予測されている。

一見、安全は保たれそうな気するが、消える土地や国々が存在することを忘れてはいけないのだ。

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