新潟県には心霊現象も噂されている巨大な廃墟「新潟ロシア村」がある。ロシアとの異文化交流を目的に開かれたテーマパークだったが、なぜ放置され、廃墟になってしまったのか。
ロシアや日本の廃墟を探索するralph mirebs氏が新潟ロシア村の内部の写真を公開している。ここではその歴史と共に内部の全貌を見てみよう。
新潟ロシア村とは
ロシア村が開園されたのは1993年。ロシアとの異文化交流を目的に運営がスタートした。
こちらが外から撮られた写真だ。ロシアがモチーフになっているため、ロシア建築を盛り込んだ城や教会がテーマになっている。廃墟になったテーマパークの中でも比較的、綺麗な状態である。
施設内では、スタッフによるフォークダンスショーや民芸品の販売がされていたそう。
また、ロシアに生息していたとされているマンモスの剥製や飼育されたバイカルアザラシなどが展示されていたという。このマンモスの剥製は、廃墟になった後も残り続け、実物とほぼ同じ大きさで作られていたようだ。
なぜ廃墟になってしまったのか?
そんなロシア村のイベント・展示は開園当時、話題になったそうだが、客のリピートには中々繋がらなかった。
さらに融資を受けていた銀行が破綻。新しい融資元も見つからず資金調達ができなくなってしまったのだ。
2003年12月にはついに止むを得ず休園。そのまま復活することもなく、2004年に完全閉園が発表されたという。
施設内はそのまま放置される
ロシア村の周りには住宅地がほぼない。そのせいか警備体制も甘く、侵入者による内部の荒らしが酷いという。
こちらは内部の様子だ。中には綺麗な場所もあるが、残された展示品が酷い状態にある。
火事によりホテルが全焼する事件が発生する
廃墟になった後の2009年、ホテル棟で原因不明の火災事件が発生してしまう。
これによりホテル棟は全焼。施設内に残る全ての撤去が勧められ、2016年にはシンボルの教会以外が解体されることになったのだ。この火事が原因か、ロシア村では「ドアが一人でに閉まった」「女性のうめき声が聞こえる」「不慮の死を遂げた男性の怨念がいる」などの噂が立ち、心霊テレビ番組でも取り扱われるようになる。
2015年にはPR動画のロケ地にも
2015年には、自動車販売のリバティウォークと栄養ドリンクのモンスターエナジーがコラボしたPR動画、『BATTLE DRIFT(バトルドリフト) 』のロケ地として起用される。
映像内ではAbandoned Russia village(放棄されたロシア村)と紹介され、入り口の門を開けてドリフトレースが繰り広げられる。
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