首が長くてただの飛べない鳥、それがダチョウだと思っていたら大間違いだった。ダチョウは一見おとなしそうに見えるが、その戦闘力・運動能力は動物界の中でもトップクラス。
おまけにめちゃめちゃでかい卵を産むだけでなく、奇妙な踊りを踊ったり、石を食べたりするちょっと変わり者な一面もあったりする。
ここではダチョウのあまり知られていない7つの事実について見ていこう。
1.ダチョウが体を砂に埋めるというのはデマ情報
ダチョウは危険が迫ると「体だけでなく頭までも砂の中に埋める」という説が広がっているがそれはデマ情報。
実際は、危険が迫ると長い脚と首を綺麗に畳んで、頭を伏せる様にするだけなのだ。こういった説からよくダチョウは、捕食者に簡単に食べられてしまう鳥と誤解されるそうだが、実際はかなり凶暴な性格をしているという。
無駄な戦いは避けたいだけなのだ。
2.大きさは現存する飛べない鳥の中で世界最大

image credit:Thenaturalhistorian
ダチョウの大きさはオスで120kg・メスで100kg近くあり体長は約230メートルにも上るという。
既に絶滅してしまったが世界最大の鳥類だったジャイアントモアもダチョウ科に分類している。
次第に大きくて飛べない鳥たちは次々と絶滅してしまい、ついにダチョウは今存在している飛べない鳥類の中で世界で最も大きい鳥となったのだ。
3.直立しながら眠ることができる
普通、動物は寝るときに横になるものだが、なんとダチョウは直立したままで眠れるという。
軽く首をリラックスさせて目を閉じるだけで寝られるのだ。また、また睡眠サイクルが他の動物に比べ圧倒的に短いことがわかっている。
4.卵は世界最大だが、そこまで美味しくない。
ダチョウが産む卵は長径11cmにもなり、現在確認されている中で最大の卵である。もちろん中の卵黄の大きさも半端じゃなく、鶏の卵20個分に相当する。
白身は加熱してもジェル状にしかならず、まともな料理には2時間ほどかかる。また、水っぽいのでアフリカの狩猟民族でも成人で食べているのは恥とされるそう。美味そうなんだけどなぁ。。
5.2足歩行の動物では世界最速
ダチョウは最高で時速約70キロメートルの速度で走ることができる。そう、2足歩行の中では最も速い動物なのだ。
また、細い足に似合わず人が乗ることもできる。そのため、アメリカやアフリカの一部地域ではダチョウレースが長い歴史を持っており、今では世界中で人気を博しているという。
しかし、世界最速で4足歩行のチーターにはさすがに及ばない。群れで追われたら最後。捕食されてしまうのだ。
それでもやっぱり速い!研究者によると、力を抜いても時速50キロメートルは維持でき、その圧倒的な速さは足の長さと柔軟でバネのある関節のおかげだそう。
このダチョウの関節は人間が使う人口義手やロボットの開発、膝の治療に役立つと考えられている。
6.消化するために小石を食べる
見ての通りだが、ダチョウには歯がない。そのため砂利を一緒に口に含んで食物を砕きながら食事をするという。
また一緒に食べた砂利は、胃の中でまるで砂時計の様に分解されていき消化を助ける役割を持つ。その重量はなんと1.5キロにもなるという。
7.めちゃめちゃ奇妙な踊りを踊る
雄のダチョウは求愛ダンスによって複数の雌を引きつけるという。求愛ダンスなら動物界にとってなんの珍しいこともないが、気になるのはそのダンスだ。
動物の求愛ダンスの中でも特に奇妙な動きといってもいいだろう。
8.ダチョウのキックは人やライオンを瞬殺する
ダチョウは草食動物なのでチーターやライオンなどの捕食者が現れても基本的には戦おうとしない。
しかし、大切な子どもがいるときはまた別。子どもは当然逃げることができないので戦う以外の選択肢がないのだ。
黙って食われるかと思いがちだが、ダチョウの足についている爪は驚くほど鋭く、ライオンレベルなら一撃で沈められるという。
実際にチーターもその恐ろしさを知っているためか、逃げだすことが多々あるのだ。
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