手足がまるで象のようになってしまう。象皮病で頭よりも手が大きい5歳の少年

象皮病の少年

人の手足がまるで象のように肥大化してしまい、硬直してしまう奇病。この珍しい病気の名前は象皮病(ぞうひびょう)という。英語圏ではエレファントマン(Elephant Man)とも呼ばれる病気なのだが、

5歳の少年Tajbir Akhtar君もこの病気に悩まされている一人なのだ。

象皮病の原因は、フィラリア菌の感染

象皮病とは、寄生虫の一種であるフィラリアが人のリンパ系に寄生したことで残る後遺症のことである。体の皮膚やその組織自体が異常に増えてしまい、さらに硬くなるという症状も現れる。手足や陰茎・乳房などの末梢部で起こりやすく、重度では血管を損傷させて死に至るという。

バングラデシュに住む5歳の少年Tajbir Akhtar君も今現在、この奇病に悩まされている1人。写真を見ると左腕から腫れ始め、手は頭よりも大きい。一般的な5歳の児童に比べて手の大きさは3倍にもなるという。象皮病の少年-Tajbir Akhtar君5歳重たい手の影響で満足に歩くことも走ることもできない。そして彼が何より辛いのは周りから「悪魔」と呼ばれることだ。

Tajbir君本人と母親(Parvin)は、周囲の人から「息子が怖がるからTajbir君を隠すようにして」と言われているという。なんと心ない言葉だろうか。

彼の治療費が足りない現状。

象皮病に悩む少年彼の母と父が、彼の異変に気付いたのは生後3ヶ月にも満たない時だった。始めはスズメバチに刺されたかと思ったが、どうも様子がおかしい。

病態は悪化し、5歳になった彼は今も学校にも行けず、友達も作れない状況にある。治療費と手術費用を準備することができないのだ。

地元の医者をいくつも訪問したが、治療薬も手術費用が高い。父・Toufiqulの月30ポンド(日本円:約4,478円)の給料では、間に合わないのである。
象皮病の少年
父は、医療費を稼ぐためにマレーシアに飛び赴任するも、それでもまだ満たすことができない。

そこで父は、SNSで多くのフォロワーを持つ実業家Mamun Biswas氏に助けを求めることにした。
Biswas氏は厚生省に政府管理下にある医師の手術を申請し、FacebookではTajbir君の現状を伝え、治療の必要性を訴えているという。

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