4億年前から変わっていない。伝説の深海魚ラブカに関する11の事実

深海魚ラブカ

あのTOKIOのTV番組「鉄腕!DASH!」でも捕獲されたという深海魚ラブカは、約4億年前のサメと同じ構造をもつことから通称「生きた化石」とも呼ばれている。

番組中では東京湾の入口、水深380メートルの網にかかり、城島「なんだこれ!」山口「うわ!気持ち悪リィ!」「これ研究者も驚く奴です!」と盛り上がった後、最後にはリリース。

その生態から、姿を見ることは非常に稀だというが、海外サイトMENTAL FLOSSがラブカの外見や生態について11の特徴をまとめている。ここではラブカを知りたい人へ、写真や動画と共に伝説の深海魚の謎に迫ってみよう。

1,19世紀に初めて発見される

ラブカ-1884年の絵

1884年に描かれたラブカ

ラブカが初めて発見されたのは1879年〜81年。ドイツの学者、ルートヴィヒが東京湾で捕獲されたラブカ2匹を標本として持ち帰り分析されたという。当時はヘビの怪物と言われ、その見た目から学名はChlamydoselachus anguineus(アンギネウス:ラテン語でヘビ)と名付けられている。

2,ラブカのエラは、他のサメと全く違う

エラ-ラブカ

ラブカはエラが6枚

通称「生きた化石」と呼ばれる由縁はいくつかあるが、まず他のサメと明らかに違うエラがある。サメのエラは通常5枚に分かれているが、ラブカは6枚ある上に上部のエラは明らかに大きい。ちなみにこの大きなエラは喉の奥まで通じているという。

このラブカの特異的なエラは3億7千年前の最古のサメ「クラドセラケ」とそっくりとされ、約4億年前からラブカの姿はほとんど変わっていないだろうと推測される。

3,歯は300本以上で鋭く真っ白。

ラブカ-歯ラブカは歯も少し変わっている。鋭く尖った白い歯が3列に並び、その数はなんと300本にも上るという。当時、学者たちは死んだラブカでさえこの歯に苦戦したそうだ。ラブカはこの白い歯で獲物を誘いながら食餌を丸呑みするという。

4,その泳ぎ方はまるでウナギのよう(動画)

ラブカラブカはまるでウナギのように泳ぐことが知られている。深海生物を数多く展示する静岡県の沼津港深海水族館には一時的にラブカが展示されていた。

現在は見られないようだが、当時の泳ぐ姿が公式チャンネルより公開されている。

5,食餌はイカやタコなどの頭足類が多い。

胃の内容物を確認したところ、食餌は61%がイカやタコなどの頭足類。11%が骨をもつ魚「真骨類」を食べるという。

6,生息しているのは水深500〜1000メートル。

深海魚ラブカ

ラブカが生息しているのは水深約500〜1000メートルであることがわかっている。また、肝臓に圧がかかっていない状態では、上手く呼吸することができない。そのため網にかかることはよくあるが、ほとんど弱っている状態で発見されるという。

7,雄よりも雌の方が大きい。

ラブカ体の大きさは他の一般的な生物とは異なり、オスよりもメスの方が大きい。オスの平均体長は97〜110cm。メスは134〜149cmで最大195cmにも達するという。

8,子供を産むまで3.5年もかかる

ラブカは自分の子供を約42ヶ月間、お腹の中で温め1度に約6匹の子供を産む。研究者によると、この極端な妊娠期間の長さは冷たい深海に住む生態が影響していると言われている。

9,2004年に初めて海底で泳ぐラブカが撮影される

ラブカ-深海での撮影

2004年アメリカのジョージア州沖、深海873メートル撮影

太平洋を探索していたNOAAの探索者が、海底で泳ぐラブカの撮影に成功。漁業による網では度々目撃されていたようだが、自然に泳ぐ姿が見られたのはこれが初となる。

10,2007年に日本で生きたラブカが捕獲される

2007年の1月に日本で初めて生きているラブカが捕獲された。日本人の漁師が淡島マリンパーク近くの港で鋭い歯を持ちウナギのような泳ぎ方をする奇妙な生き物を発見。

本来水深500メートル〜1000メートルに生息するラブカが浅瀬に現れたのは、病気が原因では?と推測されている。ラブカはかなり弱っており捕獲の数時間後に死亡してしまったそうだ。海外での反応がニュースで取り上げられている。

11,ラブカは地震の前兆か

ラブカラブカは水深500メートル以上に住む深海サメなので、基本的に姿を見ることはない。しかし、地震の前に多々捕獲されており、相関関係の可能性が示されている。

過去5~6年間で、カグラザメ(ラブカを含む)が捕獲された後で大きな地震が起きたケースを調べてみたところ、以下の5つのケースが、地震との相関関係がある可能性があることがわかった。

  • 2008/01/18小田原付近の定置網で捕獲→2008/02/27父島近海M6.6
  • 2008/07/09神奈川県・真鶴町で捕獲→2008/07/21福島県南投沖M6.1
  • 2012/05/19静岡県沼津市で捕獲→2012/06/06千葉県東方沖M6.3
  • 2013/01/10静岡県沼津市で捕獲→2013/04/13淡路島M6.3
  • 2013/09/22駿河湾の底引き網(ラブカ)で捕獲→2013/10/26福島県沖M7.1

エキサイトニュース

もちろん断定はできないが、ラブカはプレート運動を感知する何かしらの感覚を持っているのかもしれない。

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